組テーブル「こぜん」の紹介

1. 「こぜん」を作った訳

 シンプルな部屋にしたい。「こぜん」はそんな思いから作りました。リビングのソファとテーブルは「でん」と座っていて、よく見ると邪魔。片づけることができれば、「快適」と「すっきり」を両立できそうです。映画「武士の一分」の冒頭、木村拓哉が朝ごはんを食べ終わり、茶碗をお膳の中に仕舞うシーンを見て、「お膳って便利だなあ」と記憶に残りました。お膳は持ち運びが簡単で片づけることもできます。お膳を組み合わせて使えばテーブルにもできそうです。そこで、できるだけシンプルな形のお膳を作ってみることにしました。名前は、「組テーブルこぜん」としました。結構好評で、時々、親戚や友人が購入してくれます。

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余談ですが、「こぜん」の英語表記は「Co-Zen」です。「共に」という意味の「co」です。

2. こぜんの使い方

 「組テーブルこぜん」は基本的に2つ以上を合わせて使います。分割して椅子前のコーヒーテーブルとしても使えるし、椅子の横に置けばサイドテーブルにもなります。必要に応じ、片付けて部屋を広く使えます。子供が来た時、リビングを広くして遊べることはありがたいです。子供は、こぜんで囲まれた隙間を作って、入って遊んだりします。また、こぜんを並べてお母さんと一緒に勉強したりもします。脚の接地面が大きいので比較的安定して重ねることができます。2段に重ねれば目の高さになるので、ポータブルテレビを乗せて見ることに使えます。また、4段重ねて、棚として使っている方もいます。なお、こぜんは踏み台として使うことは想定していません。

3. こぜんの詳細

サイズ・材質
 こぜん1個のサイズは、幅450、奥行300、高さ268(mm)です。板厚はすべて18mmです。材質はパイン材(松)です。購入する材料には「パイン」としか書かれていませんが、年輪の詰まり方から見て「レッドパイン」と思っています。年輪が狭いため綺麗に見えます。市場に広く流通する「ラジアータパイン」は年輪が広いです。「ラジアータパイン」でも作って検討した結果、「レッドパイン」を使うことにしました。

 天板はクリアー塗装です。パイン材は白いですが、時間の経過とともに深い色(アメ色)に変化します。脚は白の塗装で、経時変化はありません。オスモ社の塗料で仕上げています。

高さに関して
 低いと思う人が多いのですが、使ってみればそのように感じることはありません。ソファは低い椅子なので、コーヒーカップ置き場としては、適切な高さです。また、日々の生活では、物を「ぽんと置く」スペースが必要になりますが、このような使用にも適度な高さです。視界を遮らず、荷物を置いても、部屋がすっきりと見えます。

均一性
 複数を組み合わせて使うということは、それらを並べて見るということです。そのため、見た目に一致したこぜんを作る必要があります。これを実現するには、材料の切断、接合、塗装に高い再現性が必要です。この点は検討を重ねました。

脚部分の接合
 ネジと接着剤を使ってます。最近の接着剤の接着強度は優れています。ネジ穴はパイン材から丸棒を作り埋木しました。埋木の跡は、塗装後「近くでよく見ると分かる」程度で、遠目にはまったくわかりません。

エッジの処理
 ほとんどの外周部は、デザインと安全性を考えてR2の面取りを施しました。

強度
 こぜんは小さく脚は細いので。大人は踏み台にする気にはなりません。また、今のところ、子供が登って遊ぶところを見たこともありません。構造的に横から押す力には弱いと思いますが、軽いので押されると滑って動き、力を受け流す感じになります。脚と天板はネジと接着剤でしっかり止まっていますので、結合力はそれなりに高いと思います。しかし、脚を無理に広げたり、狭めたりすると破壊する可能性はあります。無理な力をかけないように使います。


子供の怪我防止のコーナーガード
 子供や赤ちゃんが角でケガしないように、保護材を作りました。100均のコーナーガードを加工しました。

4. 最後に

 こぜんに興味を持たれ、入手したいと思われた方は、当方に連絡ください。連絡先は下にあります。